2022年3月24日木曜日

CMCの効果は?

LowBandのノイズ源が分からないので、対策としてCMCをダイポールの給電部に付けたら?ということで、CMCの制作をしていたわけですが、今日は久しぶりに天候良好で温かいので、給電部に取り付けてみました。 

同じ日に、取り付け、外して比較ができれば良いのですが、イチイチタワーの上下をしなければならないので、以前に観察記録していた物との比較で検討してみました。

LowBand w/o CMC
LowBand w/ CMC

贔屓目に見て3dB位の改善はあるのかな? 80mで目視平均的なところが-100dBm前後になっているのは、少し心強いかも、、、。

取り敢えず、夕方辺りからワッチして、様子を見ることにします。

2022年3月20日日曜日

Common Mode Chokeの制作と実験

注文していたDX EngのCMC Kitが、途中の輸送機エンジン故障などを乗り越えてやっと到着




したので、早速組み立て、nanoVNAで測定してみることにしました。

キットは大型ビーズ40個とそれを包むシュリンクチューブで、大型ビーズ40個で2.5Kg程あります。 ビーズのサイズはOD:25.5φ ID:12.4φ H:32.3 (unit:mm)で、内径から8D-2Vがやっと通るくらいで、RG8A/Uか7D-2Vが対象の製品です。 

で、RG8A/Uを使って製作することにしました。 同軸コネクタがMP-8,MP-10しか手持ちがなかったので、MP-7を町田の佐藤電機で調達。(何故か、手持ちの中継コネクタとの相性?が悪く、しっかり閉まらないので、中継コネクタを別途調達することに、なってしまった。 なぜか、この中継コネクタMP-8や他の物は問題ないんだけど何故?)

添付されているシュリンクチューブは多分30φの物だと思いますが、同軸にビーズ通してからシュリンク被せようとすると、うまく通りません! 同軸に通さないビーズだけを、シュリンクチューブに一つづつ入れてゆき、時々チューブを振ってビーズの位置を調整すると綺麗に入れることが出来ました。 チューブに入ったビーズは直線に並んでいるので、其の後に同軸を通してスムースに入りました。 シュリンクチューブと同軸の順番を間違えると、結構大変です。 後は高温のブロワーでシュリンクさせてビーズや同軸の固定をしますが、シュリンク目いっぱいしても、同軸の径にはならないので、隙間ができます。 これは自己融着テープで目張り。

特性の測定は「賢いネットワークアナライザに負けない賢い測定の知識」

 や「コモンモードチョークをNanoVNAとFA-VA5で測定する-jh4vaj」を参考にシリーズスルーに接続してs21
を測定する方法を取りました。 

参考に、MacLabのパッチンコアと
8D-2V(1m)で即席CMCを作って比較してみました。

 結論)

DX Engの物は1Mhz位からS21 Gainが-20dB位あり、低い周波数からCMCとして機能していると思われる。

一方、パッチンコアは5個、10個では低い周波数でのCMCとしての機能は期待できない。 また、10個では同軸の内部容量の所為か共振周波数が10Mhz辺りに出て来てしまい、あまり実用的では無い。

パッチンコアは手軽に余っていると「取り敢えず、付けとけ」的な使用をしていましたが、場合によっていはちょっとまずいかもしれません。

 

 結果)

1) DX Engineeringのビーズ40個をRG8A/Uに通したもの

 

 

0.5-30Mhzのスイープで測定。

4Mhz-28Mhz位まで、-30dBのS21Gainが測定されている。

 

 

 

低い所をもう少し見たいので、スイープ範囲を0.5Mhz-10Mhzにして測定してみると、

 

1.64Mhzの所で-26.783dBのS21 Gain,2.875Mhzで-28.894dBのS21 Gainとなっており、1.9Mhz~10.1Mhzまで、十分に機能することが期待される。




2)参考としてMacLabのパッチンコア5個、或いは10個と8D-2V 1mの組み合わせ

 

 

パッチンコア5個で1Mhz-50Mhzで測定してみたが、30Mhz以上で-20dB程のS21 Gainが見られるが、CMCとして機能しているのかは??



更に5個足して10個で測定してみると30.3Mhz辺りに共振点が出ていて、10Mhz-25Mhzで-20dB程度のS21 Gainが得られている。

LowBandでCMCとして機能させようとすると、結構な量のパッチンコアが必要(5~60個?)と思われる。

また、共振周波数が現れるのが不安。

> 同軸の心線と外皮の間の容量は短絡されているはずなので、何が共振の原因かがよく分かりません。 また、同じ設定になっているDX Engのビーズではこのような共振点が現れないので、更にその原因が分かりません。

>>写真にあるようなJigを作って測定したのですが、SMCのGround側を接続するのとしないので、10Mhz辺りからのグラフが変化しますので、もう少し真面目にJigを作らないと高い方の測定はNGかもしれません。 今回はLowBandを見たかったので、良し!とすることにします。(2022/3/23)

CMC DX40 w/o SMC ground conn

CMC DX40 w SMC ground conn


2022年3月16日水曜日

5B WAS進捗

静岡でアワード発行当初から開始した分は80mのRhode Is.を残してあと一つになったが、途中QRTしていた事もあって、50年掛かってここまで来た。

東京で始めた分は80m:7,10m:6であと13となった。 東京の分はARRLの創立?周年記念でW1AW/?で各州から出ていた事もあって、10年もかからずにここまで来たが、FT8とLoTwの貢献は多大。

10mのコンディションが予想していた程には上がってこないので、今春の10m完成はちょっと無理かもしれないが、秋には何とか終わらせたい。

80mは昨年の春からノイズレベルが-95dBm程に上がって、あまりDXが聞こえなくなってしまったのが原因か遅々として進まない。 我が家の給湯器を余熱で発電できるものに替えたタイミングだったので、京セラのインバーターの所為かと思って止めてみたが、どうも違う。 住宅街なので、近隣の太陽電池やLED電気など可能性のあるノイズ源は数多あるので、対策は悩ましい。

panadapterのバンド幅を最小にして3バンド同時に表示















ノイズフロア:10Mhz:-125~-130dBm 7Mhz:-105~-120dBm 3.5Mhz:-100~-110dBm

給電部のCMCをもう少し低いバンド迄効果が期待できるようなものに変更して(追加して)様子を見て見ることにする。  最近08Z辺りにFG/F6HMQやTO3Z(どちらもGuadeloupe)をJAが呼んでいるのが盛んに聞こえるが、此方ではサッパリ。 悔しい限り、、、。

予定しているCMC(Common Mode Choke)はDX Engineeringのものですが、フェライトコアが40個でLowBand用、30個でMiddleBand用となっていたので、今までの余り物のパッチンコア10個程度よりは効果が期待できるのではなかろうか? 一応設置する前にnanoVNAで特性を測定しておくことにする。 

尚、注文して1週間くらいで届く物と思っていたら、エンジン故障でフェアバンクに緊急着陸して1週間以上エンジン修理に費やして、修理が終わったか代替機に積み替えたのかは不明なれど、到着は来週になる予想。 
貨物便のエンジントラブルは代替機を飛ばすのではなく、エンジンを修理してその機体で送り届けるみたい(まー、積み替えコストとか代替機の調達コストなどやむを得ないのでしょうけど)で、とんだ誤算。

2022年3月4日金曜日

12mのコンディションが上がってきましたね~

今週は12mのコンディションが良くて、朝方のWや午後の時間のEUが良く聞こえますが、非常に混みあっていて、足の踏み場もない状況、、、。 

朝のコンディションは日によって少し違うみたいで、一昨日はC6AGU,9Z4Y、昨日はCP6といった感じでしたが、今朝はW方面が良くてWASの残りのVTとMEができ、12mのWASもLoTwで完成。 残るは10mと80m、、、。 10mは何とかなるとしても、80mは難関! 何年かかるか、、、。

静岡時代からの5BWASは発行されたときに始めてからずっと追いかけて(現在はリモートで)、やっと80mのRIだけになりましたが、ここまでほぼ50年(間に30年のブランクはありますが)掛かってしまった。

LoTw, FT8とJTAlertの貢献はとっても大きいです。昔、USCQのCallbook片手に、東海岸の局にメール書いてスケジュールを頼んだり、コストも労力も半端じゃなかったけど、今となってはQRZ.comとJTAlertがあれば殆ど勝手にやってくれるし、ほんとに楽になりました。

 


 

アンテナ切り替えの自動化 (続き)

 調子よく動いていると思っていたら、インジケータのLEDが次々と点かなくなってゆく、、、。 不精して、出力端子(14Vのon/off)にLEDを直列抵抗と入れていたのですが、これではダメっぽい。 LEDが死んでいる。 では、という事でFETのスイッチを入れて、ゲート電圧で検出して...