2019年7月30日火曜日

うまくないかな? 高耐圧バリコン

東レデュポンのカプトンの資料見ていたら、「絶対絶縁破壊電圧」と「コロナ放電開始電圧」というのがあり、前者はべら棒に高いが、後者はそこそこの値なので、ちょっと気になっていて、「これってなんだ」という事で調べてみました。 
「コロナ放電開始電圧」(というより「部分放電開始電圧」なのでしょうが)、絶縁破壊電圧が破壊検査(壊れるところまでやる)のに対して、「コロナ、、」はNDT(非破壊検査)で微小放電が始まる電圧、という事の様です。 「コロナ放電とか始まったら、絶縁状態じゃないじゃーん」と思っていましたが、これなら意味は分かったような気がします。

で、カプトンのコロナ放電開始電圧が高くないのは、成膜方法の所為?で内部にボイドが出来る為なのだと思いますが、PTFEについては「部分(コロナ)放電開始電圧」のデータが見当たりません。 ボイドが無い!とは考えられないんですが、、、

いずれにせよ、内容は理解したと考えると、現在の複数のフィルムを重ね貼りする方法は、空気の間隙、接着剤(シリコーン)層等、無数のボイドの集団(それも作るたびに違う)を相手にすることになり、一定の耐圧を保証できるような物にはなりそうもありませんね~(ガッカリ)。 
シミュレーションで、複数のコンデンサが直列に繋がり、それらが同じ電荷量をもつので、小さい容量の物には大きな電圧がかかり、そこから破壊される、というのは分かるのですが、間隔が小さければ容量が増えるので、トータルでどうなるん?  
よく分かりません! なんか、パンドラの箱を開けてしまったような、、、、。

素人製品で、取り敢えず「結果オーライ」で我慢することになりそうです。
ニトフロンの0.13mm厚のPTFEテープで同じようなものを作ってみました。これと、カプトンテープの物とを比べてみる事にしょうと思っています。  
滑りは圧倒的に良いので、内側と外側の間隔を密にすることが出来ますが、表面が柔らかいので、外側のシリンダーの端等が尖っていると簡単にPTFEがピーリング(皮むき)されてしまい、一工夫必要です。

PTFEの方が良ければ、どこかで、PTFE熱収縮チューブを銅パイプに被せた物を作って貰い(工業用のオーブンが必要なので、素人では出来そうもない)、それで作成してみることも一手ではあります(接着剤やバブルの混入を抑えることが出来れば、少しは定量的な考えが出来るかもしれません)。

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