2φの銅線で60φ位のトラップを作って使用していましたが、気の所為かコンディションか、気に入らない(受信が悪いように思われて)ので、昔の4φのアルミ線のトラップに変更してみました。 巻き芯を115φの塩ビ管にして上げてみたのですが、流石にちょっと重たい感(7Mhzトラップで430gr位) があったので、ヘリの塩ビだけを残して、中の方は中空(2mmのアクリル板に自在ブッシュを張り付けた物を渡す)にして100gr程重量を落としたものに変更して、最終調整しました。 ついでに、エレメントの長さなど測れるところは測り直して、後日の為の記録とします。
最終的なエレメントの長さ;
東西面のインバーテッドUなので、80mでOCFとなり、給電点インピーダンスが少し上がるようにと、東に向かって少し長くなっています。
トラップを都合4回ほど変更して、その都度エレメントの調整をした為に、80mの部分のエレメントの長さが、今までと少し違っているように みえますが、これが現在の実測データ。
nanoVNAによるVSWRの値
30m) 元々フルサイズで、バンド幅も小さいので、バンド内1.5以下に収まっています。
40m) 7. 06を中心SWR1.417に、7.0で2.05, 7.1で1.69と少し上の方に寄っていますが、FT8が多いので、これで良し。
80m) 3.538を中心SWR1.13に、3.50で1.98, 3.585で2.15となっており、こんなものかな?
EZNECのVSWRシミュレーション(合わない!)
LoadsのCの値を同軸の長さで指定しても全く合わないので、共振点が実態に合うようにCの値を増やして(~10pF)、30/40mの共振点を合わせてみましたが、80mは200Khz程高い所にあるようにシミュレートされました。Cの追加量は、周りとの迷容量を考えれば「こんなもんかな?」です。
計測点が違うので参考までに30/40mの給電点インピーダンス (左から実測、nanoVNAのs1pデータから給電ケーブル長補正した給電点でのインピーダンス、 シミュレーションの値)
40m: 31.7-j6.08 33.1 - j1.2 38.75+j14.7
30m: 42.9+j3.75 38.9 - j1.6 42.11+j0.5319
新旧トラップの写真;
上の塩ビ芯コイルでは重たいので、左の様に、真ん中を空芯として、アクリル板と巻き線ガイド用の自在ブッシュを張り付けた物を渡して、接着剤で固定。
尚、線を巻いているときは、強く線を張るのでアクリルでは耐えられず、後で取り外せるようにスリットを入れた塩ビパイプの切れ端を入れて巻いています(下の写真)。
接着剤が余計なところに付着して悪戯しないように、離形シートとしてポリエチレンの袋を使用しています(右)。
予備に作成した、出来上がりのコイル、これで20μH位あります。
追加) 備忘録に、今回使用した塩ビとアクリルの接着、及びアクリルとナイロン(自在ブッシュ)との接着には下の2つの接着剤を使いました。
自在ブッシュは接着面を鑢で何回か扱いて表面を荒らしてから接着しました。 アクリルと塩ビお間の接着性は良くないかもしれないので、接着面を鑢で荒らしてから接着する方が良かったかもしれません。