テレビ東京のWBSで紹介していたサンマイクロの地底データセンタープロジェクトに興味があったので、問い合わせて担当責任者の方と面会、お話を聞くことが出来ました。
データセンターの電力消費の40%近くが冷却に費やされているのは衆知の事実ですが、データセンターが都心にあり、電力の送電ロスが30%近くもあるといわれているという現実を考えると、「何故データセンターが都心に無ければいけないの?」という疑問は、これだけネットワークが発達した日本では素人でも疑問に思う所です。
色々お話を聞いていると、「消費電力を削減するー>水冷を活かせる場所(BlackBoxを商売上有利に活用できる)。発電場所に近い所ー>送電ロスの分だけ、電力会社に価格を下げるよう交渉できる?」等を目玉に考えてられており、「グリーンIT」でお役所の後ろ盾も貰っているようでした。 ちょっと疑問だったのは、「発電場所に近い」が本当にメリットになるのだろうか?ということです。 何百キロも離れた東京は論外ですが、発電所の近くは、「その発電所が停止したときのバックアップが十分か? 変電設備を特注で作る必要が出て来て、却って設備が高くつかないか?」等門外漢としては?? 電力供給もネットワーク化されており、多様な電力ソースからの供給が可能で、且つ送電ロスが最小で済む所、という視点で見ないと、却って脆弱性が高くなるような気がします。 また、二酸化炭素排出から見れば、消費電力の大きいデータセンターは原発の近くが良いのでしょうが、これも、原発が事故で止まった場合はどうするか?を考えると問題があるのかもしれません。
また、地底というのは、温度が下がった状態を維持できれば良いですが、一旦内部の温度が上がってしまうと、今度はこの排熱をどうするのでしょうか? その点では両刃の剣のような気もします。 (セキュリティ対策としては良いのでしょうが、冷却としては問題がありそう)
おもしろい、新しいアプローチでBlackBoxも20フィートコンテナでモジュール化されており、かなり効率的にデータセンターの構築が可能であることは確かですが、周辺技術を考えると、色々難しい問題がありそうです。
「グリーンIT」が、一極集中を地方分散に方向転換させるための、大きな枠組みを与えるような物になれば、これは地方にとって大変良いことですが、地方がこれに気づいていない(そもそも、このような地域起こしに知識が無い)事も問題です。
2008年8月8日金曜日
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