序章)アンテナ工事は建柱から2012(2014)年にFTIにお願いして、小さなことは自分でしていましたが、クランクアップタワーのグリースの塗布とか、頂上部のアンテナの補修等は、FTI様おまかせ状態。 それが、風力発電のタワー建柱で忙しく、アマチュアの仕事は受けられない、と言われて数年が経過しましたが、今回のHamFairでブースを出していたので、直接聞いたところ、「受注できます」との事だったので、HamFair終了日の翌日に早速工事見積依頼。
本章1)作業が溜まっていたので、ローテータの交換(G-800DXA=>G-2800DXA)、同軸ケーブルの交換(10D-2V => 10D-SFA-Lite)と引き回しの変更(タワー直下のリモート同軸スイッチRCS-5Vに集約)でお願いしようとしていたら、10年以上無事故で使い続けていたHexBeam(Mike Troffiの製品)の12m用のエレメントがぶら下がっているのを発見したので、その修理も追加。
本章2)WEB上のフォーマットに記述して、メールすると直ぐに藤原社長から見積もりの回答。 価格はともかく、早く作業がして欲しいので、見積もりの一部変更を依頼し、日程の調整をお願い。 FTIから、10D-SFA-Liteは「クランクアップでは心線が銅クラッドアルミ線なので断線のトラブルが多く、替わりに四国電線の10D-FBを勧めています」との事だったので、それも了解。10D-SFA-Liteの心線がアルミなどという事、気が付かなかったけれど、仕様表には確かに書いてありました。
本章3)日程調整をお願いしたら、「突然ですが、材料が揃っているので来週の月曜日では?」とのメールで、即OK。
9月2日月曜日の 朝一から藤原社長ともう一人が来られて、早速HexBeamの取り外しから、、、。 当初、12mのエレメントは、断線して垂れ下がっていた物と想像していたのですが、ドライブエレメントの端点の絶縁材(材質不明)が炭化してエレメントが外れていた。
昔の取説の該当部分を見ると、エレメントの端点がインシュレータに差し込まれねじ止めされていて、反対側はインシュレータに空いた穴にロープが巻き付けてあり、それがブーム上の留め金を通して、反対側のインシュレータに巻き付けれれていて、ブームの撓みによりエレメントが大きく引っ張られたり、擦れて断線するようなことが無いように配慮されています。(エレメントの断線は起こり難い)
半波長のエレメントの端点で電圧最大になる部位ではありますが、10年以上使い続けてきて、特に最近、何かが変わった事をしているわけでは無いので、長雨や経年劣化による絶縁不良が原因だと思われます。
原因の本当の所は不明ですが、取り敢えずは、手元のポリエチレン棒を切って、元々の絶縁材の替わりに取り付けて補修。
しかし、残りのインシュレータはそのままだし、10mのインシュレータには煤様の物が見られたようなので、今後も同様の事故が起こりうるという事がかんがえれられます。ちょっと根本的な対策を考えなければなりませんが、Mike Troffiはビジネスを止めてしまったので、同様の絶縁材が手に入ることはないし、英国製のHexBeamを予備に準備しておく必要があるかもしれません。
作りっぱなし、無調整でちゃんとSWRが出て、指向性もそれなりにあって、更に風雨にも少なくとも10年は耐えてきたので、大変に優れたアンテナだと思ってます。
大型のハイゲインのアンテナにも魅力がありますが、個人的にはメンテが大変なので(特に台風一過とか臨機応変な対応が出来ない)、もうこの歳になると高嶺の花以上の存在ですね。
HexBeamと6m 6el Yagiの取り外し、HexBeamの補修、ローテータの取り換え、HexBeamと6mYagiを元の位置に戻すところまでで、ほぼ午前中終了。
10D-FBの端末処理(コネクタの取り付けと長さの切り出し)とローテーターの制御ケーブルを取りまとめて、タワーに沿わして配置固定。
午後からは2人の増員で、タワー上の同軸切り替えスイッチから、シャック迄の同軸とローテータ制御ケーブルの引き込み、同時に増員された2人がクランクアップタワーのグリース塗布と駆動部への注油を行い。昼食抜きで午後4時頃に作業終了となりました。
後日談)同軸スイッチの位置とアンテナの関係をうろ覚えて、シャックからSWRを測ってみたら、HexBeamが繋がらない!! 翌日の同軸スイッチのポートの位置を今まで使っていて実績のある所に替えたら、無事解決。 どうも全部のポートを使っているわけでは無いので、配線を手抜きしていて一部ポートが使えなくなっていたみたい。
>>シャック迄の同軸が1本になったので、タワー直下の同軸切り替えとリグの送受信周波数を同期させて自動て切り替えられるように作業中。 これで、だいぶ楽になる。